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京都伝統中医学研究所

 

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ようこそ京都伝統中医学研究所へ

京都伝統中医学研究所は、古代からの中国の人たちの膨大な知恵と経験の集大成である中国伝統医学(以下中医学)を、どのようにして実生活に役立てていけるかということを研究し実践しています。難解な中医学の古典を読み説いたり、難しい理論を研究したりすることは他の専門家にお任せして、私たちはその知恵と経験を実生活に活かし、自分自身や家族をはじめ身近なまわりの人たちが、より快適で元気に健やかに過ごしていけるよう役立てていきたいと考えています。

実際に一番家族の健康を考えているのは家庭を守るお母さんたちだと思います。昔は色んな知恵や経験を親から子へ、子から孫へと伝えていく習慣や文化がありましたが、現代では核家族化が進み「おばあちゃんの知恵」が教え伝えられることも少なくなりました。  

私たちは特に若いお母さんを中心に、今の時代にも通用する昔からの知恵や経験をよりわかりやすく、少しでも多くのみなさんと共有し、実生活に役立ててゆきたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。

わかりやすい中医学
中国伝統医学とは…出来るだけ分かり易く解説したいと思います。


中国伝統医学《Traditional Chinese Medicine》(以後、中医学)は、数千年という歴史の中で積み重ねられた多くの人々の経験や知恵をもとに、古代中国の哲学である「陰陽五行論」を用いた基礎理論に基づいて「中葯(漢方薬)」「鍼灸」「推拿」さらには「気功」や「健康体操(太極拳など)」を使って病気の治療や予防を図る医学のことです。
私たちが普段なじんでいる西洋医学(病院で診察や治療を受ける現代医学)とはまったく異なる理論体系に基づく医学です。
また、日本でよく使われる「東洋医学」と同じように考えられていますが、実は「東洋医学」と「中医学」は別のものです。(その理由はのちほど説明します)
中医学は、医学体系として確立しており、現在、WHO<世界保健機構>が正式に医学として認めているのは、普段皆さんが病院で診察や治療を受ける西洋(現代)医学と中国伝統医学だけです。

その理由は、
1.確かな基礎理論があること
  簡単に言えば、どのような原因で、心身がどのような状態になったら、どんな病気になるのか…が理論   的に説明されること。
2.それを裏付ける膨大な臨床データがあること
  実際に人のカラダでそれが証明されていること…殆どの人に対してその理論通りに同じような病気にな   り、理論に従って治療を受けると同じように治癒すること。つまり、この人には効果があったけど、違う人   には全く効果がないということが多々あってはダメということですよね。
3.現在でもなお進化・発展し続けていること
  現代の病気やあるいは現代人のカラダに対応することが出来て、その理論や治療法などが日々進化、   発展していること…昔の理論だけしかなくて、現代人や現代の病気に対応できないので生きた医学とは  言えません。

現在の中国の病院では、「中西医結合病院」として中医学と西洋医学を結合して治療する病院があり、多くの患者さんに支持されています。
アメリカでは、中医学は補完代替医療 Complementary Alternative Medicine(略:CAM)の一つとして注目を集めていますし、ヨーロッパなどでも鍼灸や推拿などの人気は非常に高まっています。
西洋医学が発展しても、なお中医学が求められているのは、それが西洋医学にはないもう1つの人体観・病理観をもち、そして何よりも治療効果が優れた医療だからだといえるでしょう。  

 

中医学の特徴やよく出てくる用語

 

整体観

中医学の特徴の1つは、その「整体観」にあります。私たち人のカラダ(心身)は自然から常にさまざまな影響を受けています。そしてまた、人体の内部でもさまざまな臓器や器官、部位が互いに影響し合い関連し合って働いている有機的な存在であるという捉え方です。

いきなりちょっと難しいですが、「有機的」とは、生き物である人間のカラダのひとつひとつの部分、たとえば心臓や胃などの内臓や手とか足、目や耳などの器官、そして脳とかの関係を考えてみると、手や足や脳、心臓、目、耳などは別々の部分(部品)ですが、手は脳が命令を出すことによって動きます。一方何も命令しなくても、心臓が勝手に働いてくれているお陰で手や脳に血を通わせることができます。さらに手を使っていろいろな作業をすることによって脳を働かせさらに鍛えることができると言われてます。目や耳も同じです。そのように、一見バラバラなものや部品が実は深く関連し合っていることによって、一人の人間のカラダという全体が成り立っている、そのような「部分(部品)」と「全体」の関係を「有機的」といいます。バラバラの部品がつながり合って機能を持つようになるという考え方です。当たり前のことですが、人間はこの宇宙で単独に存在しているのではないし、体の中も心臓や肝臓や腎臓などバラバラで動いているものではないという考え方です。

皆さんは、そんなこと当たり前だろうって考えられると思いますが、病院に行ったらどうでしょう…?

内科や外科、皮膚科、眼科や耳鼻科など…内科でもさらに心臓専門や消化器専門など体をそれぞれのパーツに分けて診察や治療を受けませんか?西洋医学(現代医学)は実証主義といって、「経験的事実にのみ認識の根拠を認める学問」…つまり触ったり、見たり、聞いたりという風に実際(現実的)に認識出来るものという考え方でアプローチします。

ですから、より細かく、より奥深くにアプローチ(見たり触ったり聞いたり)して、その臓器や器官の正常な働きを見いだし、その働きが少しでも異常になったときに病気だと捉えます。そしてその異常を、どのようにして正常に戻すか(治療法)を考えて、それに従って正常に戻すことを「治療」と捉えていきます。ちょっと難しいですか?

当り前なことがちょっと違いませんか?…でも、西洋医学的な考え方や捉え方も当たり前というか、「そらそうやなぁ」と思えませんか?つまり物(というかカラダ)の見方の違いなんです。

ですから、どちらが正しいとか、間違っているということではないと思います。

人のカラダは一つのはずですが、前からしか見たことがない人と、後ろからしか見たことがない人は全く違うことを言うはずです。たとえば人間を前からしか見たことがない人は、「人間って目が二つ、鼻が一つ、口が一つで…」って人を前から見た姿を表現しますよね。でも人間を後ろからしか見たことがない人は、「人間ってそんなんじゃないよ!顔は毛むくじゃらで何もない…」って言うはずです。全然違う生き物になってしまいますよね。ですから両方から見ることが大切ですよね。西洋医学の先生は中医学(東洋医学)なんて科学的じゃないしアテにならないって言われる方もいらっしゃいますし、東洋医学もその治療法を秘伝とか門外不出みたいな神秘的なものにしてしまっている先生がいらっしゃいますよね。

でも、医療とか医学っていうのは、そんな風に医者を権威づけるものではないし、ましてや金もうけの道具でもないはずです。中医学と西洋医学の両方の良いところを活用して、病気の人が元気になって、ホントに世のため人のために医学が活用されて平和で素晴らしい世界になるように貢献されればいいのですから!!

中医学

基礎理論 現存する最古の医学書は、今から2300年くらい前の中国の春秋戦国時代に書かれた『黄帝内経』と言われています。

でも、その本が取りまとめられるまでには、それはそれは膨大な数の人々の経験が積み重ねられているはずです。人類が誕生して…原人やネアンデルタール人は別にして、私たちの祖先である新人類が登場したのが20万年前ぐらいだそうですから、その数十万年という長い歴史の中で、食べた植物で病気になったり、逆に元気になったり、火を発見して、石を温めて抱いたら気持ち良いとか水を沸かして飲んだらカラダが温まるとか、骨や木を使ってカラダを押すと症状が楽になるなど…と、あらゆる人があらゆる経験を積み重ねて(医学用語で臨床経験とか臨床データと言います)来たことで、一定の決まり事みたいなものがわかってきて(たとえばこの植物は毒があるとか、体のどこを押したら調子が良くなるとか)、それを取りまとめ何度も改訂して、やがて『黄帝内経』に至ったのだと思います。

そして、その古代からの臨床経験をもとにまとめられた『黄帝内経』や、さらに漢の時代に書かれた漢方薬の専門書『神農本草経』や『傷寒雑病論』などの医学書が残っていますが、その後数千年の歴史を重ねさらにその時代時代に応じた内容に改訂されて現在も進化し続けながら、大切に読み継がれています。それが現代の中国伝統医学の基礎理論となっているのです。

「基礎理論」のほかに「中医診断学」や「中薬学」「方剤学」「内科学」「中医古典」「鍼灸学」「推拿学」などそれぞれの専門的な理論があります。

中医学基礎理論はその名の通り、中薬の処方、鍼灸、推拿のツボの選び方などを決めるのに最も重要な理論です。

弁証論治から証を取る(体の状態を診断する事)には中医学基礎理論が必要なのです。

内容は、非常に難しくて一口に簡単に説明できませんので、興味のある方はまた勉強会などを行いますので良かったら勉強して下さい。

弁証論治

中医学は、中医学基礎理論に基づいて、患者さんに症状についていろいろ質問(問診と言います)したり、脈(切診)や舌を観たり、眼の輝きやなどを観察したり(望診)、声の元気さ(大きさや張り具合)、体臭や口臭などを観察(聞診)して、その四診を総合的して、一人ひとりの患者さんそれぞれの病気の原因や発病のプロセス(病因病機と言います)を分析して証(現在の体調)を決定し、それにあった適切な治療法を選んで治療を行っていきます。(これを中医学では「弁証論治」といいます)

つまり、たとえ同じ病名だったとしても一人ひとりその原因や病気になってからの経過時間やそのプロセス(症状の程度や具合)が違うので、その人に最も適した治療方法は一人ひとり違ってきます。たとえばひと口に「風邪」と言っても、高熱があって冷たいものが欲しい風邪のときと微熱はあるけどゾクゾクして寒気があり温かいものが欲しい風邪のときがあります。その場合は治療法も全く異なるのです。このように中医学基礎理論に従って診察してどんな風邪の状態かを把握することを弁証と言い、それに基づいて治療を行わうことを論治というのです。

ですから、この中医学基礎理論を使って弁証論治をしないと薬やツボの効果が正しく得られないのです。 東洋医学(日本の漢方や鍼灸、按摩など)には、この中医学基礎理論が用いられないので、漢方薬や鍼灸、按摩などをしても実際には中医学の治療とは別の物となってしまうのです。

気・血・津液

中医学では人が生きるために必要なエネルギー的なものを「気・血・津液」の三要素と捉えています。カラダの中には「気・血・津液」が巡っていると考えますが、「気・血・津液」の量が適当な量に満たされていて、それぞれが順調に流れている状態を健康と考えます。

それぞれに「気」や「血」や「津液」の量が少なくなったり、流れが悪くなった時に体のバランスが崩れ病気になると考えます。

経絡・経穴

上記の「気・血・津液」といったエネルギーの通り道を「経絡」と言います。「経穴(ツボ)」は気の出入り口です。カラダの中の邪気を放出し、自然の中の正気を取り入れる出入り口なのです。この出入り口がふさがっていると邪気は出なくなり、正気は取り込めなくなります。出入り口が塞がった経穴(ツボ)を押されると痛みがあります。つまり押して痛い経穴(ツボ)は塞がっていて、気が出入りできない状態と言えます。そのまま放っておくと、やがて体内では気の流れが悪くなり、血や津液まで巡らなくなって病気になるのです。昔から「病は気から」というのはこのことを言うのです。そして、「経穴(つぼ)」と「経穴(つぼ)」を結んだ線を「経絡」と言います。ちょうど電車の線路のようなイメージです。大きな線路は東海道線や山陽本線みたいな感じで、左右対称に6本ずつ12本とカラダの真ん中の前側と後ろ側にそれぞれ1本ずつの14本あります。

そしてその経絡は内臓と密接につながっているのです。ですからそれぞれに「肺経」や「心経」や「腎経」など内臓と繋がった呼び名がつけられています。それぞれの経絡に大切な経穴(ツボ)があります。たとえば東京駅や名古屋駅、京都駅や大阪駅など駅でも大量の人が出入りする駅があるように、経絡上の経穴(ツボ)でも同様に気がたくさん出入りする大切な経穴(ツボ)があります。

治未病

中医学の最も大切と考えていることの1つに「未病を治す」という考えがあります。

昔から、「病気を治す」医者は普通のお医者さんで、優秀なお医者さんは「未病を治す」お医者さんだと言われてきました。

「未病」とは、皆さんがイメージされてる「病気の予防」とは少し違います。

病気の根本原因というか、大きな病気の芽のようなもので、たとえば本人は「最近疲れやすいなぁ」とか「あまり寝られないなぁ」とか「手足が冷えるなぁ」とか「食欲がないなぁ」とか「眼の下にクマが出来やすいなぁ」とかといった…「なにかいつもと体調が違うなぁ」と感じている状態で、実際に病院に行って検査をしてもどこも異常が見つからない状態を「未病」と言います。…「未病を治す」とはそのような体調のまま放っておくともっとひどい病気になることを治すことです。

つまり信号で言うと「黄色」信号や「青信号が点滅」していて、このまま放っておくと「赤信号」になりますよっていう状態で、これを「赤信号」になる前に「青信号」に戻すような事です。

西洋医学の病院では、体調がおかしいと感じて、早期治療をしてもらおうと病院に行っているのに検査の結果はどこにも異状が見つからない場合、異常はないので治療を受けられず「しばらく様子を見ましょう」と言われます。そのまま放っておいて「青信号」に戻ったらいいですが、たいていの場合「赤信号」になります。つまり病院では病気になるまで治療をしてもらえないということなのです。中医学では体調の変化を素早く弁証(診察・検査)して、ひどい症状になるまでに体調を整えよう(論治)とします。中医学では「予防」は「治療」より大切と考えているのです。

中国式整体とは…按摩と違う推拿

中国の手技医学(Chinese manual medicine)の伝統的な名称は「按摩(Anmo)」と言いますが、明の時代(1368年〜1644年)になって、「按摩」の代わりに「推拿(Tuina)」と呼ばれるようになり、明代の後は、「按摩」と「推拿」の両方が用られるようになりました。按(pressing manipulation)とは抑止という意味で、上から下へ垂直の力を用いる手技です。摩(rubbing manipulation)とは回すという意味で、「摩而散之」という効果を持ちます。一方、推(pushing manipulation)とは一方向へ押し進み、拿(grasping manipulation)とは掴み上げるということです。

按摩も推拿も、どちらも2種類の手技を重ね合わせて作られた専門用語ですが、現在、中国政府は「推拿」という名称で中国の手技医学を公式に命名しています。

中国推拿(Chinese Tuina Therapy)とは、中医学基礎理論に基づき、人体の体表の経絡・経穴や、患部にある筋肉・靭帯・関節などに対して種々な推拿手技を用いて、疾病を治療・予防する中医外治法の一種です。

推拿は中国国内はもとより、国際的にも注目されている「手技」のみによる自然療法です。日本では「整体」などとも言われていますが、中国語の「整体」は、整体観で説明したような「全体」とか「総体」といった意味であり、中国には整体院などはありません。現在では中国の町中にあるリラクゼーションサロン的なところを「按摩院」と呼び、中医病院の中で中医師資格を持った中医師が中医基礎理論に従って診察を行い、治療を目的として行う手技療法のことを「推拿」と呼んで使い分けています。

つまり按摩と推拿の大きな違いは、推拿には弁証論治があって按摩には弁証論治がないことです。

「弁証論治」とは中医学の特徴で、四診(診たり聞いたり触ったり等)より得たカラダの情報から病位の深浅、病邪の性質及び盛衰、人体の正気の強弱などデータを分析し、証(今現在の体調)を立てて治療していくものです。

なぜ中国式整体(推拿)は効果的なのか

それは、中医学基礎理論に従ってカラダのバランスの崩れや傾きを診断し、それを元に戻す…一人ひとりのバランスの崩れを整えてくれるからです。

つまりその人に最も適した手技療法によって、その人の本来持っている『自然治癒力を高める』からなのです。

1.気をつくり、気の流れを促進する

2.筋肉の緊張をほぐす

3.内臓の働きを促進する

4.内臓や全身の血液循環を促進する

5.自己免疫力を増進する

6.関節や腱、靭帯、椎間板などの軟部組織の損傷を修復する

7.関節や骨、筋肉(つまりカラダの)の歪みを整える

8.鎮痛作用(痛みを和らげる)

≪まとめ≫

ツボを刺激する事によって気・血・津液(気・血液・体液)の流れを調節し、炎症を抑え、筋肉の緊張を取り、痛みで筋肉が緊張している場合は筋肉を緩め、癒着してしまっている部位は癒着を剥がし、可動領域を広げる事もできます。

骨に問題がある場合は、筋肉を緩めてから矯正して神経の圧迫を軽減し関節を正常な位置へ戻し、全身の循環を良くし、症状の悪化を防ぎ改善します。 推拿は手を使ってツボに刺激をするので受けた感じはとてもソフトです。

施術後、即症状が改善する場合もありますが、2、3日後に症状が改善する場合も多いです。

また施術後は体が少しけだるくなったり、眠くなる事もあります。

これは体の不良物質(俗に乳酸など)が一気に流れ出す為に起こっていると考えられます。

症状改善後も定期的に受けることにより、病気の予防(未病)や健康増進にもなり、病後の回復やリハビリにも非常に有効です。