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中医学の特徴の1つは、その「整体観」にあります。私たち人のカラダ(心身)は自然から常にさまざまな影響を受けています。そしてまた、人体の内部でもさまざまな臓器や器官、部位が互いに影響し合い関連し合って働いている有機的な存在であるという捉え方です。
いきなりちょっと難しいですが、「有機的」とは、生き物である人間のカラダのひとつひとつの部分、たとえば心臓や胃などの内臓や手とか足、目や耳などの器官、そして脳とかの関係を考えてみると、手や足や脳、心臓、目、耳などは別々の部分(部品)ですが、手は脳が命令を出すことによって動きます。一方何も命令しなくても、心臓が勝手に働いてくれているお陰で手や脳に血を通わせることができます。さらに手を使っていろいろな作業をすることによって脳を働かせさらに鍛えることができると言われてます。目や耳も同じです。そのように、一見バラバラなものや部品が実は深く関連し合っていることによって、一人の人間のカラダという全体が成り立っている、そのような「部分(部品)」と「全体」の関係を「有機的」といいます。バラバラの部品がつながり合って機能を持つようになるという考え方です。当たり前のことですが、人間はこの宇宙で単独に存在しているのではないし、体の中も心臓や肝臓や腎臓などバラバラで動いているものではないという考え方です。
皆さんは、そんなこと当たり前だろうって考えられると思いますが、病院に行ったらどうでしょう…?
内科や外科、皮膚科、眼科や耳鼻科など…内科でもさらに心臓専門や消化器専門など体をそれぞれのパーツに分けて診察や治療を受けませんか?西洋医学(現代医学)は実証主義といって、「経験的事実にのみ認識の根拠を認める学問」…つまり触ったり、見たり、聞いたりという風に実際(現実的)に認識出来るものという考え方でアプローチします。
ですから、より細かく、より奥深くにアプローチ(見たり触ったり聞いたり)して、その臓器や器官の正常な働きを見いだし、その働きが少しでも異常になったときに病気だと捉えます。そしてその異常を、どのようにして正常に戻すか(治療法)を考えて、それに従って正常に戻すことを「治療」と捉えていきます。ちょっと難しいですか?
当り前なことがちょっと違いませんか?…でも、西洋医学的な考え方や捉え方も当たり前というか、「そらそうやなぁ」と思えませんか?つまり物(というかカラダ)の見方の違いなんです。
ですから、どちらが正しいとか、間違っているということではないと思います。
人のカラダは一つのはずですが、前からしか見たことがない人と、後ろからしか見たことがない人は全く違うことを言うはずです。たとえば人間を前からしか見たことがない人は、「人間って目が二つ、鼻が一つ、口が一つで…」って人を前から見た姿を表現しますよね。でも人間を後ろからしか見たことがない人は、「人間ってそんなんじゃないよ!顔は毛むくじゃらで何もない…」って言うはずです。全然違う生き物になってしまいますよね。ですから両方から見ることが大切ですよね。西洋医学の先生は中医学(東洋医学)なんて科学的じゃないしアテにならないって言われる方もいらっしゃいますし、東洋医学もその治療法を秘伝とか門外不出みたいな神秘的なものにしてしまっている先生がいらっしゃいますよね。
でも、医療とか医学っていうのは、そんな風に医者を権威づけるものではないし、ましてや金もうけの道具でもないはずです。中医学と西洋医学の両方の良いところを活用して、病気の人が元気になって、ホントに世のため人のために医学が活用されて平和で素晴らしい世界になるように貢献されればいいのですから!!
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